[想]解散

いつ頃、解散は決まったんだろう。
半年とか…?
つい最近のことではないことは、わかっている。
沢山考えて、二人とも考えて、みんなで考えて出した結果なんだと思う。
押尾さんのライブで、年一回ライブをして、それでもあと20回くらいしか会えないって知って、もっともっとライブに足を運びたいって思っていたのに、もうツアーしか残っていないなんて。
たった9回のライブしか残っていないなんて。
二人にとって、最後のツアーになって、私達にとっても、二人に会える最後のチャンスになっちゃうんだね。
既に取れてる2枚のチケットは、本当に貴重なものだったんだね。
そんな事知らなかったから、当り前の様に今後もライブは有る、ツアーもある、二人にまだまだ会えるんだって思ってた。
きっと、もう会う機会が無い人だっている。
夏が終われば、二人の新しい曲が聴けないこと、もう彼らのライブにいけないことは淋しいし、悲しいな。
あんなに素敵な楽曲が作れる二人なのに…
あんなに心揺さぶられる音楽に初めて出会ったのに。



でも止めて欲しくないけど、「やめないで」なんて私にはいえない。
そんな権利、私には無いから。
もう音楽をやりたくないとか、そういう理由だったら悲しいけど、
彼らは新しい自分の夢に向かってまた歩き出すんだ、と思ったら、
それはとめられないし、止めちゃいけないんだと思う。
龍之介さんは料理人になるため、直次郎さんは大学進学へ向けて。
彼らの今は、この一瞬しかない。
だから自分が大切だと思う事を大事にして欲しいし、そのためだったら、応援できると思う。
涙のお別れになってしまうとは思うけど…淋しいし、残念だけど…
時間がかかっても、それは受け止めなくちゃいけないんだよね。
彼らが選んだ道を、応援しなくちゃいけないんだよね。



二人が今のタイミング、このタイミングで決断してくれたこと、よかったなと思う。
そう、まだやり直せる時期だから。
龍之介さんは中学・高校、社会人。直次郎さんは小学校高学年〜高校3年夏まで。
沢山の音楽活動をしてきたけれど、取り戻したい時間が有るんだと思う。
彼らにとっての「あの頃」は、音楽活動によって、なくなってしまった部分もあったんだと思う。
友達と遊ぶ時間だったり、勉強する時間だったり、他愛もない家族と過ごす時間だったり。
人と違う行動をして出来無かった、普通の生活に戻りたい、そういうのが羨ましい、と思ったんなら、まだ戻れるよ。
進学の勉強は正直、大変だと思う。授業にだって、ついていけてないかもしれないから。
夏からのスタートで間に合うのかは分からないけど、浪人したって良いと思う。
そうやって、1年高校生活を延ばして、出来なかった思い出を沢山作るのも良いと思うよ。
普通の林直次郎としての生活を選んだんなら、それを取り戻して欲しいな。
大学で何をしたいのかは分からないけど、勉強するっていう事自体に興味が沸いてきたんなら、学校へ行って何か夢中になれるものを見つければいい。
龍之介さんは本当に真剣に料理が好きだったんだね。
趣味程度なのかと思ってた、その決断はスゴイと思う。
これから料理学校へ行くも良しだし、自分で勉強して留学とかもしちゃっても良いだろうし。お父さんのお店を一緒にやって腕を磨くのも良いと思う。
とにかく、彼らが自分達で決断して、見つけた道。
それを信じて、応援できれば良いなって思うよ。
そうやって一人の人間として、充実した日々を過ごして欲しい。
笑っていて欲しい。今を楽しんで欲しい。



私達はもう残り少ない二人との時間を大切にしなくちゃいけないし、前向きな気持ちでいかなくちゃいけない。
彼らの残してくれた楽曲は解散してもずっと残るんだし、曲をずっと大切に聞いていけばいいんだね。
あんなに素敵な曲をたっくさんたっくさん作ってきてくれたんだから。
彼らの作ってきた音楽を信じて、彼らの信じる新しい道を信じて、これからの3ヶ月を過ごして、彼らの居ないこれからの日々をも過ごせるようにならなくちゃ。