夢と現実

先週金曜日、会社のお昼休みに出た話題。


「将来何になりたかった?」「今後の夢は?」


この話題に参加していたのは「33歳一児の母」「31歳主婦」「19歳x2人」「20歳x3人」「21歳」の計8人。


今はこうして同じ会社に勤めているけど、この仕事に就かなかったら自分は何をしていたのか。
考えた事も無かった。
いや、考えようとも思わなかった。


中学に入って一年生の進路相談の頃には、高校卒業後は働く。そう決めていた。
自分にはそういう道が合っているんだと、そう思っていたから。
中1の頃にはもう現実を痛いくらいに思い知っていて、自分には特別な才能なんて無い事はわかっていた。
夢を抱いて、それを実現しようなんて事は、非現実的な事だと。
そしてそれを実現出来る人は、ごくわずかだって事も。


だからこそ、高校卒業したら働く!そう決めた。
その頃の家の状況を考えても「短大・大学に行きたい」なんて事は言えなかった。
就職しやすいように、と思って高校もそういう学校を選んだ。
仕事に必要になりそうな資格も取ったし、有利になるように勉強もした。


けど、残ったものが有ったのかどうかなんて分からない。


確か、中学生の頃に思った。
自分は普通に高校を卒業して、誰でも出来る様な地味と言われる事務職に就いて、特に大した出来事もなく、なんの変哲もない地味な暮らしを延々していくんだろうな、って。
自分はそういう種類の人間なんだって悟った時点で道が決まったのかも知れない。


それからは「何になりたい」と、あまり思わなくなった。
何かをする前に諦めたり、困難が有ると逃げたり。


だから答えようが無かった。
夢なんて無かったから。とっくに消え去っていたから。


これからの事なんて考えても居なかった。
毎日仕事に行って、土日は寝て過ごして、たまに友達と会って。
時々ライブに行って、それくらいが楽しい事で。
それ以外に劇的に何かが起こって、っていう事は想像が出来ない。
そうやって毎日は繰り返されるのが当たり前だと思ってた。
今さら何かを変えようとは思えなくなっていた。


話していた人の中には、「モデルをやってた」とか「パティシエになりたい」とか「音楽関係の仕事に就きたかった」とか言ってたけど、そういう風に言えるものが有るだけでも違うんだろうな。


何か一つの事に打ち込むってことを学生の時に見つけていれば、
きっと違った道も有ったんだろうな。
でも今の普通の暮らしが嫌な訳じゃないし、特別変えたいって強くは思わない。


結局何が書きたかったのか…自分でもよく分からない…。
でも今、中学のとき思ってた通りの普通の人生を歩んでるっていうのが現実。